Article妊娠中期のお腹の張りはどこまで様子見?張る原因や対処法を解説
未分類 2025.02.04

妊娠中のお腹の張りは、多くの妊婦さんが経験する症状です。妊娠中期ではどこまでが正常な範囲で、どのような場合に医療機関を受診すべきか、不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、妊娠中期におけるお腹の張りについて、正常と異常の見分け方や原因、対処法を詳しく解説します。
医師に相談すべき症状の目安についてもお伝えしますので、安心して妊娠生活を送るために正しい理解と対応方法を身につける参考にしてください。
妊娠中期におけるお腹の張りとは?正常と異常
妊娠中期でも、お腹の張りを感じる妊婦さんは一定数います。妊娠中に起こるお腹の張りとは、子宮が一時的に収縮する状態のことです。
子宮は「子宮筋」と呼ばれる伸縮性のある筋肉でできており、赤ちゃんの成長に合わせて徐々に大きくなっていきます。
その過程で引き伸ばされた子宮筋が反射的に元のサイズに戻ろうとするとき、お腹全体がパンパンに硬くなったり、キュッと締め付けられるような感覚を覚えたりすることがあり、これが「お腹の張り」と感じる状態です。
お腹の張りは程度や頻度によっては注意が必要な場合もあるため、状況をよく観察することが大切です。
正常な張りの特徴
正常なお腹の張りには、以下のような特徴があります。
- 休息により数分で自然におさまる
- 張りの感覚は一時的
- 胎動は普段通り感じる
- お腹全体がバランスよく硬くなる
正常であれば、軽い張りを感じても、休むとおさまるでしょう。いつもと様子が違ったり、不安が強かったりする場合には、医師に相談してください。
要注意な張りのサイン
妊娠中期のお腹の張りで、以下のような症状がある場合には注意が必要です。
- 1時間ほど休んでも張りがおさまらない
- 1時間に3~4回以上お腹が張る
- 張る間隔が規則的で、その間隔が徐々に短くなっている
- お腹の張りとともに出血や痛みがある
- お腹がやわらかくならず、ずっとカチカチの状態が続いている
これらの症状がある場合は切迫早産などの可能性があるため、すぐに医療機関への連絡が必要です。特に出血をともなう場合は、胎盤の異常などの可能性もあり、緊急性が高いと考えられます。
いつもと違う張りを感じたときは、早めに医師に相談することが大切です。
妊娠中期にお腹が張る原因
妊娠中期にお腹が張るおもな原因には、以下のような内容が考えられます。
- 切迫早産
- 便秘
- ストレス、緊張
- 疲労
- 子宮筋腫
- 胎動
- 多胎妊娠
- お腹の圧迫
- 性行為
それぞれ解説します。
切迫早産
妊娠中期に起こるお腹の張りで、特に注意が必要なのが切迫早産によるものです。切迫早産とは、赤ちゃんが予定よりも早く生まれそうな状態を指します。
切迫早産のおもな特徴は、以下のとおりです。
- お腹の張りが1時間に3〜4回以上ある
- 休息をとっても張りがおさまらない
- 張りと同時に下腹部痛がある
- おりものに出血が混じる
これらの症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
便秘
妊娠中は便秘の症状が起こりやすく、腸内にガスが溜まり、お腹が張る原因となる場合があります。
たとえば、張りの感覚が子宮ではなく腸の辺りに集中している、おならが出ると楽になる、食事の量や時間と関連しているなどといった場合には、便秘によるお腹の張りの可能性があります。
便秘によるお腹の張りの場合には、規則正しい食事や十分な水分摂取、適度な運動などの生活習慣の改善のほか、下剤の内服などで対処が可能です。
ただし、便秘が原因と思われる場合でも、強い痛みをともなう場合や長時間続く場合は、医師に相談したほうがよいでしょう。
ストレス、緊張
妊娠中期は比較的安定期といわれてはいますが、仕事や家事に追われるなかで、ストレスや緊張が原因でお腹が張る妊婦さんもいます。
特に、人間関係や仕事でプレッシャーを感じるときや、家事や育児との両立に悩むとき、出産への不安が強まるときなどがあげられるでしょう。
ストレスや緊張によるお腹の張りは、休息で自然とやわらぐことが多く、生理的な範囲内の反応といえます。精神的な負担を感じたときには、リラックスできるよう深呼吸をしたり、温かい飲み物を飲んだりなどの方法を取り入れてみてください。
休息をとっても張りが続く場合や精神的な不調が続く場合は、医師へ相談しましょう。
疲労
特に自覚症状がなくても、以下のような日常生活での負荷が、妊娠中期のお腹の張りにつながることがあります。
- 長時間の立ち仕事
- 過度な運動や家事
- 睡眠不足
- 同じ姿勢の継続
- 買い物などでの重い荷物の運搬
体が疲労を感じる前に子宮が反応してお腹の張りとしてあらわれる場合もあるため、こまめな休息をとったり、周囲に協力を求めたりして疲労回復に努めましょう。
子宮筋腫
子宮筋腫は子宮に発生する良性の腫瘍で、妊娠中にお腹が張りやすくなる原因の一つです。子宮とともに筋腫も大きくなり、痛みが出てくる場合もあります。
子宮筋腫は大きさや個数も人によって異なるため、指摘されている場合にお腹の張りを頻繁に感じるようであれば、医師に相談しましょう。
胎動
妊娠中期では、妊娠20週過ぎごろになると、胎動を感じ始めます。なかには、その胎動でお腹の張りを感じる方もいるでしょう。
胎動による張りは、赤ちゃんの動きと同時に感じ、数分程度で自然におさまります。これは正常な現象であり、むしろ赤ちゃんが元気な証拠です。
多胎妊娠
双子や三つ子などの多胎妊娠の場合、単胎妊娠(胎児が1人)と比べてお腹が急激に大きくなるため、張りを感じやすくなります。そのため、こまめに休息をとるなど、無理のない生活を送ることが大切です。
多胎妊娠の場合は切迫早産のリスクも高まるため、普段と違う張りを感じた場合や休んでもおさまらない場合には、早めに相談したほうがよいでしょう。
お腹の圧迫
妊娠中のお腹は、子宮の成長とともにどんどん大きくなるため、きつい衣服や腹帯による圧迫はお腹の張りを誘発する原因の一つとなります。
きつめのスカートやパンツ、締め付けの強いストッキングやタイツ、きつく締めすぎた腹帯、ベルトの締め付けなどに注意しましょう。対策として以下の工夫が効果的です。
- マタニティウェアへの早めの切り替え
- 腹帯の適切な使用
- 適切な下着の着用
お腹はこれからもっと大きくなるため、伸縮性のある素材で、お腹周りにゆとりのある服を選ぶのがおすすめです。腹帯は強く締めすぎないよう、医師や助産師に装着方法を確認しておくと安心です。
下着はアンダーゴムがやわらかい素材で、余裕をもったサイズを選ぶとよいでしょう。これらの対策により、不必要な圧迫を避けられます。
性行為
妊娠中期の性行為は、性的興奮やオーガズムによって子宮が一時的に収縮し、おなかの張りの原因になることがあります。痛みをともなわない軽い張りや一時的な張りであれば、大きな心配はないでしょう。
ただし、張りが長時間続いたり、強い痛みや出血をともなったりする場合には注意が必要です。性行為は早産の原因にもなる可能性があるため、できれば妊娠中は避けるのがおすすめです。
精液には子宮を収縮させるホルモンの一種が含まれており、妊娠中のコンドームを使用しない性行為は、卵膜を弱くしたり、膣炎・子宮頸管炎の原因となって絨毛用膜炎を助長したりする可能性があります。
妊娠中期にお腹の張りが出たときの対処法
妊娠中期にお腹の張りが出たときには、体をすぐに休めましょう。加えて、張りの感覚や強さ、出血の有無などを確認してください。
不安な状況であれば、医療機関へ相談するのがおすすめです。ここでは、対処法をそれぞれ解説します。
体を休める
妊娠中期にお腹の張りを感じたら、まずは体を休めることが大切です。
横になれるようであれば、クッションや抱き枕を使いつつ左側を下にして、膝を軽く曲げてリラックスできる体制になるのがおすすめです。起き上がるときにも、横になった状態で腕の力を使って体勢を起こすようにしてください。
座って休むときには、足を少し上げたり、背もたれのある椅子を使用したりします。
お腹の張りがやわらいだとしても、すぐに激しい活動を再開するのは避けましょう。1時間ほど休んでもお腹の張りがおさまらない場合は、医師への相談が必要です。
お腹の張りの間隔や強さ、出血の有無などを確認する
お腹に張りが続くようなら、以下の項目をチェックして記録しておきましょう。
チェック項目 | 詳細 |
張りの間隔 | 1時間あたりの回数 |
張りの持続時間 | 1回の張りが何分続くか |
張りの強さ | 軽い/中程度/強い |
出血の有無 | 色や量 |
おりものの変化 | 量や色、におい |
胎動の有無 | 普段と比べて活発か、静かか |
これらの情報は医師に相談する際にも重要となるため、スマートフォンのメモ機能などを使って記録しておくのがおすすめです。
まとめ
妊娠中期のお腹の張りには、正常な範囲のものと、注意が必要なものがあります。張りが一時的で、休息でおさまる場合には正常範囲内です。
一方、安静にしてもおさまらず出血や痛みをともなう場合などには、医療機関への相談が必要と考えられます。休息をとりつつ、張りの間隔や強さ、出血の有無などを確認し、状況を判断しましょう。