Article妊娠初期症状はいつから出始める?生理前との違いやチェックリストを紹介
未分類 2024.11.21
妊娠初期症状は、生理前に出る症状と似ているものも多く「本当に妊娠しているのか」「ただの気のせいか」と悩んでしまう人も多いでしょう。妊娠初期症状の正しい出現時期や症状を把握できると、不安の軽減につながったり、その後に取るべき行動を理解できたりします。
この記事では、妊娠初期症状の出現時期やチェックリスト、生理前の症状との違いについて解説します。妊娠検査薬の使用や産婦人科受診のベストタイミングについても紹介するので、正しい知識を得て次の行動につなげてください。
妊娠初期症状は人それぞれ
妊娠初期症状の出方はホルモンバランスの変化や体の反応によって個人差が大きく、まったく自覚症状がない人もいれば、生理前のような症状を感じる人もいます。つわり一つとっても、まったく感じない人・吐き気がひどい人・特定のにおいに敏感になる人など、症状の出方はさまざまです。
また、妊娠を気にしている人にとっては、些細な変化でも敏感になるでしょう。
妊娠超初期症状はいつから出始める?
妊娠初期症状が出始めるのは、該当する性行為から数えて約1~2週間後、最終の生理が来た日から計算すると約3~4週間後です。
月経周期は前回の生理が開始した日からカウントし始めます。28日周期の場合、そこから約14日後に排卵し、受精した卵子が約1週間から10日かけて子宮内膜へ移動して着床すると妊娠が成立します。
妊娠初期症状が出る原因は、おもにホルモン変動によるものといわれているため、体調の変化は着床後に出始めるでしょう。PMS(月経前症候群)などの生理前に出る症状と同時期でもあり、間違える人も多くいます。
妊娠初期症状セルフチェックリスト13選
よく聞かれる妊娠初期症状には、おもに13項目があげられます。それぞれ解説しますので、自身の症状に当てはまるか確認してみましょう。
1.おりものの色や量が変わる
月経周期によって性状や量が変化するおりものは、妊娠初期症状では以下のような特徴があります。
- サラサラと水っぽい
- 量が増える
- 透明から乳白色
- やや酸っぱいにおい
生卵の白身のようだといわれることもあります。
2.少量の出血がある
少量の出血は「着床出血」と呼ばれる妊娠初期症状の一つです。これは、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こり、全妊婦さんの2〜3割に見られるといわれています。
着床出血の特徴は、以下のとおりです。
出血時期 | 最終月経から 約6〜12日後 |
量 | 通常の生理より 明らかに少ない |
色 | ピンク、 薄い茶色、 薄い赤色 |
期間 | 約1〜2日 |
痛み | あっても軽い 不快感程度 |
着床出血の時期は、生理時期とも重なるため、わかりづらい場合もあります。さらっとした少量の出血であれば、着床出血の可能性があるでしょう。
3.微熱が続く、熱っぽく感じる
妊娠すると、体が妊娠を維持しようとホルモンを分泌し、微熱が続いたり熱っぽく感じたりしやすくなります(高温期)。一般的には、37度近くの微熱が出る人が多いようです。
ほかに風邪のような症状がなく、微熱が3週間以上続いた場合には、妊娠の可能性が高くなります。
4.強い眠気が続く、だるい
強い眠気やだるさは、多くの女性が経験する一般的な妊娠初期症状です。
通常の疲れとは異なり、日中でも眠気を感じたり、いつもより長時間の睡眠を必要としたりします。意欲が減退する人もいるでしょう。
この症状が現れるおもな原因は、ホルモンバランスの変化です。
特に、妊娠初期には妊娠を維持するために、プロゲステロンと呼ばれるホルモンの分泌が増加します。このホルモンが起こす母体を休ませようとする作用が、眠気を引き起こすとされています。
5.腹痛や下腹部痛がある、お腹が張る
腹痛や下腹部痛、お腹が張る感覚は、妊娠にともなうホルモンバランスの変化や子宮の増大、子宮周囲の靭帯の伸び、着床痛などで引き起こされます。よく聞かれるお腹の痛みは、以下のとおりです。
- チクチクするような下腹部痛
- お腹の左右どちらかが引きつるような痛み
- 軽い生理痛に似た痛み
妊娠初期症状の場合には妊娠16週頃まで続くこともあり、下痢や便秘などをともなうケースもあります。
個人差もありますが、これらの痛みは多くの場合、軽度から中程度です。痛みが強くなる、腹痛と同時に出血が続く、冷や汗や嘔吐をともなうといったときなどには、医療機関への受診が必要です。
6.胸が張る
妊娠初期症状の一つである胸の張りは、妊娠によるホルモンの変化が原因で起こります。
妊娠すると分泌されるプロゲステロンは、母乳を出す準備をするためのホルモンでもあります。その影響で、妊娠初期には、胸が張ったり痛んだりしやすくなるでしょう。
7.胃のむかつきや吐き気がある
妊娠するとプロゲステロンの作用によって胃腸の活動が低下して、胃のもたれやむかつき、吐き気が起こる場合があります。
げっぷも増えやすくなるでしょう。そのまま、つわりに移行する人もいます。
つわりは代表的な妊娠初期症状であり、症状の出方や程度には個人差があります。たとえば、嗅覚が敏感になり、特定のにおいで吐き気が誘発される人もいれば、空腹時に吐き気が強くなる人もいます。
8.むくみやすくなる
妊娠初期症状の一つであるむくみは、妊娠にともない分泌されるプロゲステロンというホルモンが、体に水分をため込むために起こりやすくなります。むくみを感じやすい部位にも個人差があり、指輪がきつくなる、靴が履きづらくなる、朝起きたときに顔がむくんでいる気がする、などで気になる人もいるようです。
9.情緒が不安定になる
妊娠初期は、ホルモンバランスの急激な変化により、情緒が不安定になりやすい時期です。特に、プロゲステロンの増加が影響しており、分泌し続ける妊娠期間中は気分の浮き沈みを感じやすくなります。
具体的な症状例は、以下のとおりです。
- わけもなくイライラする
- 気分が落ち込む
- 涙もろくなる
これらの症状は個人差が大きく、妊娠判明直後から感じる人もいれば、まったく感じない人もいます。妊娠初期における情緒の不安定さは、2〜3日程度で落ち着くことが多いといわれていますが、なかには数週間続くこともあるでしょう。
10.食欲が旺盛になる、または食欲がない
妊娠初期症状として、食欲に大きな変化が現れる人もいます。味覚・嗅覚が変化し、食欲が旺盛になる人もいれば、逆に食欲が減退する人もいるでしょう。
これは、ホルモンバランスや体調の変化による、つわりの一種とされています。
11.トイレに行きたくなる回数が増える
妊娠初期は、プロゲステロンというホルモンの影響で膀胱付近の筋肉が緩むため、頻繁に尿意をもよおすようになります。水分を控えると膀胱炎になる可能性があるため、十分に摂取するよう気をつけなければなりません。
妊娠期間が経過するにつれ、今度は赤ちゃんの成長とともに膀胱が圧迫され、トイレが近くなるでしょう。
12.めまいや立ちくらみが増える
めまいや立ちくらみも、妊娠にともなう体の変化によって引き起こされる妊娠初期症状の一つです。妊娠初期にはホルモンの変動によって自律神経が乱れやすくなっており、加えて血圧の変化や貧血、脱水などによっても起こりやすくなるでしょう。
めまいや立ちくらみが増えたと感じる場合は、転倒しないよう、急な動作を避けたり、適度に休憩を取ったりしてください。
13.生理が来ない
予定日から1週間以上生理が遅れている場合は、妊娠している可能性があります。ただし、月経周期は人によって異なります。
基礎体温を測っている人であれば、高温期が16日以上続くと妊娠の可能性が高いでしょう。とはいえ、生理はストレスなどでも遅れることがあります。
月経周期は25~38日周期で、3~7日続くのが正常といわれています。あまりにも生理が遅れている場合には、医療機関への受診がおすすめです。
妊娠初期症状と生理前症状の違い
妊娠初期症状は生理前に起こる症状と似ているため、それだけで判断するのは困難になります。
確実に判断する方法が、基礎体温です。基礎体温とは、生命を維持するのに必要な最小限のエネルギーしか消費していない、安静状態時の体温のことです。
排卵前が低温期、排卵後が高温期になります。妊娠していない場合には生理予定日に体温が下がり、妊娠している場合には高い基礎体温が続くでしょう。
基礎体温は継続して測ることが重要であるため、「現在、妊娠しているかもしれない」といった人が、今すぐに判断材料として使える方法ではありません。しかし、日頃から測定して記録しておくと、いざというときに妊娠初期症状と生理前の症状を見分けられます。
通常の体温測定とは測定方法が異なるため、正しい使い方を確認して使用してください。
妊娠検査薬や産婦人科受診のベストタイミング
妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から使用してください。早く検査してしまうと、正確な結果が得られない可能性があります。
産婦人科は、妊娠検査薬で陽性反応が出たあとに受診しましょう。妊娠4〜5週頃であれば赤ちゃんの袋である胎嚢(たいのう)が、6〜7週頃以降であれば胎児心拍が確認できます。
まとめ
妊娠初期症状は個人差が大きく、現れ方も人それぞれです。早いと、受精卵が着床する妊娠2週目頃から症状が出始めますが、まったく症状がない人もいます。
妊娠初期症状と生理前の症状は似ているため、判断が難しい場合があります。
妊娠の可能性がある場合は、生理予定日から1週間以上経過したタイミングで妊娠検査薬を使用してみてください。陽性が出た場合には、早めに産婦人科を受診しましょう。