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Article妊娠初期の出血はいつまで続く?考えられる原因と受診の目安を解説

未分類 2025.01.18

妊娠初期の出血はいつまで続く?考えられる原因と受診の目安を解説

妊娠初期の出血は、多くの妊婦さんが経験する症状であるものの、いつまで続くのか、出血の原因がなんなのか不安になる症状です。一般的な着床出血であれば、多くが1~2日程度で落ち着きます。

この記事では、妊娠初期の出血が続く場合の原因や受診の目安について詳しく解説します。不安軽減のためにも、まずは正しい知識を得ましょう。

妊娠初期の出血はいつまで続く?

妊娠初期の出血を経験する妊婦さんは、一定数います。出血が続くと妊娠が継続できるのか、不安になるでしょう。

妊娠初期は「着床出血」と呼ばれる出血が起こりやすい時期です。着床出血について、一般的な特徴や持続期間を解説します。

妊娠初期の出血は着床出血の可能性が高い

着床出血は妊娠初期症状の一つであり、2〜3割の妊婦さんが経験しています。これは、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる出血で、特徴は以下のとおりです。

出血時期 最終月経から約6〜12日後
通常の生理より明らかに少ない
ピンク、薄い茶色、薄い赤色
痛み あっても軽い不快感程度

なかには、下腹部に軽い痛みを感じたり、違和感を生じたりする場合もあります。

着床出血は約1~2日で落ち着く

着床出血の持続期間は多くの場合、約1~2日で自然におさまります。出血量は生理と比べて少なめです。

3日以上出血が続く場合や出血量が増える場合は、ほかの原因の可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。

心構えと基本的な対応

妊娠初期の出血が続くときには、慌てずに出血の様子を確認しましょう。医師にまだ伝えていない場合には、ほかの原因を否定するために相談すると安心です。

特に、以下のような症状がある場合には、注意が必要です。

  • 出血量が多い
  • 血の塊が出る
  • 真っ赤な血が出る
  • 強い腹痛がある

こういった症状がある場合には、早めに医療機関へ受診する必要があります。

なお、妊娠4週頃での妊娠反応、妊娠5週頃での胎嚢(たいのう:赤ちゃんを包む袋)確認、妊娠6週目頃での心拍確認など、成長が順調であれば出血があったとしても経過観察となることが多いでしょう。

妊娠初期で出血が続くときに考えられるほかの原因

妊娠初期で出血が続くときの原因が、着床出血ではないケースもあります。考えられるほかの原因としては、以下があげられます。

  • 絨毛膜下血腫
  • 異所性妊娠(子宮外妊娠)
  • 切迫流産
  • 胞状奇胎
  • 子宮頸管ポリープ
  • 子宮膣部びらん

それぞれ解説します。

絨毛膜下血腫

絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)とは、子宮内で絨毛膜(胎盤となる膜)と子宮内膜の間に血液が溜まった状態です。

原因は詳しくわかっていませんが、胎盤の一部を作り酸素や栄養素の交換などの働きをする「絨毛」が、胎盤形成がおこなわれる「脱落膜」に侵入する際に血管を傷つけて血腫ができ、部分的に絨毛膜が剥がれているのではないかと推測されています。

絨毛膜下血腫は、超音波検査で黒い部分として観察されます。妊娠初期にこのような所見があっても、多くは自然に消失するでしょう。

また、妊娠初期にこの所見が見られたとしても、流産率に違いはないと考えられています。

ただし、絨毛膜下血腫が消失しない、絨毛膜羊膜炎を合併する、血腫が大きいなどの状況になると、流早産のリスクが生じるため注意が必要です。

異所性妊娠(子宮外妊娠)

異所性妊娠(子宮外妊娠)は、受精卵が卵管をはじめとする、子宮内膜以外の場所に着床してしまっている状態です。

発生頻度は全妊娠の約2%とされており、子宮内以外に着床してしまっている場合には、残念ながら妊娠を終了させなければなりません。

子宮以外の組織では胎児は生きられないうえ、母体の生命にも危険を及ぼします。放置してしまうと、この部分が破裂し、母体の死亡リスクも高まるでしょう。

異所性妊娠の診断は、血液検査と超音波検査でおこないます。一般的な自覚症状は、出血のほか、下腹部の鈍い痛み、もしくは鋭い痛みです。

妊娠反応が陽性とわかってからまだ受診していない場合には、異所性妊娠を否定するためにもできるだけ早く医療機関を訪れましょう。

切迫流産

切迫流産とは、流産が差し迫った状態を指します。おもな自覚症状は、以下のとおりです。

  • 出血が続く
  • 褐色のおりものが出る
  • 下腹部に痛みや張りがある

切迫流産になった場合には、安静にする必要があります。自宅療養、または入院加療が基本です。

ただし、妊娠が継続できなかった場合でも、妊娠12週未満での流産は、胎児の染色体異常が原因であるといわれています。その場合は、妊婦さんが健康や生活に十分気をつけていても、防ぐことはできないでしょう。

胞状奇胎

胞状奇胎(ほうじょうきたい)とは、子宮内にぶどうの房のような「つぶつぶ」ができる病気で、妊娠反応があったとしても正常な胎児に育つことはありません。

全妊娠の0.5%程度の発生率とされており、その原因は妊娠成立時の精子と卵子の受精の異常によるものです。

胞状奇胎は、超音波検査で妊娠5~6週目ごろに診断されます。症状としては、以下がみられる場合があります。

  • 出血
  • 腹痛
  • つわりなど

自覚症状は、一般的な妊娠初期症状と似ています。しかし、正常な妊娠ではないため、子宮内容除去術などの適切な処置が必要です。

子宮頸管ポリープ

子宮頸管ポリープは、子宮の入り口付近の子宮頸管にできる突起を指します。多くが良性のいぼですが、やわらかいため刺激などで出血する可能性があります。

また、1個に限らず、複数個見つかることもあるでしょう。

妊娠中に発見されたポリープが小さい場合は、出産後に切除をおこないます。悪性だった場合やポリープが大きい場合は、妊娠中でも時期を見て切除する可能性もあります。

子宮膣部びらん

子宮頸部びらんとは、子宮の入り口付近が赤くただれたように見える状態のことです。多くの場合、女性ホルモンが活発な時期に見られる生理的な現象で、病気ではありません。

びらんの部分は薄い皮膚で覆われているため、炎症や不正出血を起こしやすい状態です。また、おりものの量も多くなります。

出血があっても少量で自然に止まることが多いため、治療は必要ないでしょう。

妊娠初期に出血が続く場合のチェックポイント

妊娠初期の出血は珍しくありませんが、続く場合には注意が必要です。出血の色、量と期間、腹痛の有無をセルフチェックすると、深刻な症状を見落とさずに適切な対応ができます。

チェックポイントをそれぞれ解説します。

色はどうか

妊娠初期の出血の色は、その原因によってさまざまです。

鮮やかな赤色の出血は、新しい出血を示唆している可能性があります。一方、茶色の出血は、古い血が排出されている可能性が高く、比較的緊急性の低い状態であるといえます。

ただし、出血の色だけで自己判断するのは危険です。ほかのチェックポイントも確認したうえで、判断に迷ったときは医療機関を受診して適切な診断を受けるようにしましょう。

量と期間はどうか

妊娠初期の出血は、その量と期間も原因を特定する重要な手がかりとなります。様子見で問題ない着床出血では、出血量は少なめ、持続期間は約1~2日です。

出血が少量でも長引く場合は、絨毛膜下血腫や切迫流産などの可能性も考えられます。早めに医師に相談しましょう。

腹痛はあるか、どの程度の痛みか、出血と同時に痛むかどうか

妊娠初期の出血に腹痛がともなう場合は、深刻な事態のサインの可能性があるため、注意が必要です。

軽度の腹痛であれば、妊娠による体の変化によるものである可能性があります。妊娠初期で腹痛を感じる妊婦さんも多くいます。

正常範囲内と考えられる痛みと、緊急性が高い痛みは、以下のとおりです。

正常範囲内 緊急性あり
・お腹の左右どちらかが引きつる感覚

・下腹部がチクチクする

・生理痛のような感覚

・痛みが徐々に強くなる

・出血と同時に痛みが出る

・冷や汗をかく

・目が覚めるほど痛い

・嘔吐をともなう

自己判断は危険です。出血と腹痛の程度、持続時間、そのほかの症状に注意し、少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関に相談しましょう。

まとめ

妊娠初期の出血は、多くの妊婦さんが経験する症状です。

少量の出血で痛みがない場合には、着床出血の可能性があり、過度に心配する必要はありません。着床出血であれば、多くが約1~2日でおさまります。

ただし、出血が続く、量が多い、強い腹痛をともなうといった場合には注意が必要です。異変を感じたら、すぐに医療機関を受診してください。

自己判断はせず、医師の指示に従うことが大切です。出血の原因を特定し、適切な処置を受けられると、安心して妊娠期間を過ごせるようになるでしょう。

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